駐夫生活1〜3ヶ月目「駐夫コミュニティとの出会い」

駐夫生活1〜3ヶ月目「駐夫コミュニティとの出会い」

Last Updated on 2024年4月5日 by sts

家事の出来は上々

はじめの約1ヶ月はホテルに住みました。家具も家電もほぼ全て完備されていたので、特に追加で用意する必要はありませんでした。また、清掃サービス込みだったので、清掃はすべて任せきりでした。飲料水や料理に使う水は買う必要がありましたが、Grabで運んでもらえたので調達に苦労はしませんでした。風呂は浴槽があったので(バンコクの物件のほとんどには浴槽がついています)、風呂に対する不満は特に出ませんでした。

軌道に乗せるまで少し苦労したのが食事です。

まず、バンコクで日本と同じ食材を買うと日本より値段が高いということに葛藤しました。これだけ物価に差があるにも関わらずです。鶏肉は日本よりも安いですが、豚肉牛肉は日本よりも高いです。なので、子どもたちが食べたがる和洋食ばかりを毎日食べているとエンゲル係数が凄いことになってしまいます。ちなみにスーパーによりますが、豚バラには皮や毛がついていることがよくありました。野菜も、業務スーパーのような大量購入店や市場に行かない限りは日本より高いです。

それから、調味料の手配に苦労しました。調味料はどこの国もそうだと思いますが、膨大な種類があります。しかもここは異国の地、知らない調味料が大半を占めています。その中から所望の調味料を選び買うのは非常に難儀でした。

なお最近は、食費を抑えるためにタイ料理を積極的に取り入れるようにしています。子どもがいるので辛くない料理に限定していますが、この頃では週に2〜3度ほどはタイ料理を出すようにしています。私はプロンポンのタイ料理教室に通っていて、そこでタイ料理の作り方を学んでいます。同時に調味料についても「◯◯マークのものが美味しい。どこどこのスーパーで売っている」などの情報を先生からいただいてとても助かっています。

話が少し逸れましたがもとに戻すと、食材、調味料以外についてはそれほど苦労しなかったかなと思います。確かに調理器具や食器が足りませんでしたが買い足せば済む話でしたし、キッチンやコンロが狭いのは計画的に調理すれば済む話でした。冬休みの子どもの世話で買い出しに行けない問題は結構深刻でしたが、慣れてしまえばGrab宅配で何とかなりました。それほど深刻に考える必要はないと思います。

また、買い物においては翻訳が必須となりますが、Google翻訳には大変助けられました。写真を取ってそれを全て翻訳してくれるカメラ翻訳機能はとても便利です!

家事育児はこなすも孤独感に苛まれる日々

渡航して1ヶ月ほどが経つと、家事にはすっかり慣れました。育児と言う意味では、特に何か熱を持った教育ができていたわけではありませんでしたが、規則正しく健全な生活を心がける、安全に留意するくらいはできていたと思います(最初の1か月はずっと冬休みだったので多少ぐうたらはしてしまいましたが)。

ただこの1か月間は、知り合いはおらず四六時中子どもに付きっきりだったため、私は次第に孤独感を感じるようになっていきました。少ししんどくなって来たので、土曜の夜に子どもを妻にお願いして、一人で居酒屋に呑みに行きました。もちろん知人友人はいなかったので、Xをしながらひとりで飲んでいました。

駐夫コミュニティとの出会い

Xで「寂しい!誰か飲み友ほしい!」みたいなことを呟いた時、駐夫の先輩がfacebookグループを紹介してくれました。これが、駐夫コミュニティとの出会いでした。

世界に広がる駐夫・主夫の会(facebookページ)

「世界に広がる駐夫・主夫の会」は、世界中の約160人の駐夫が参加するfacebookコミュニティです。自己紹介をすると同じ国の駐夫が声をかけてきてくれたりします。ちなみにバンコクは現在10名弱のメンバーがいて、情報交換、遊ぶ、呑むなど盛り上がっています。今では駐夫コミュニティ以外にも子ども関係や習い事で徐々に友だちが増えてきましたが、早い段階でこのコミュニティに出会えたのはすごく良かったです。

今後の展望

現在は概ね「生活には慣れてきた」と言える段階だと思っていますので、今後はより戦略的にいろいろと取り組みたいと思っています。

まずは子どもの教育ですが、帰国後の進路を考えて動き始めたいなと情報を集めているところです。直近では上の子には高校受験に向けて英検2級を取ってもらいたいと考えているので、一時帰国中の日本で英検3級英単語帳を買いました。

そして私も帰国後の再就職に向けて動き始めたいなと思っていて、TOEIC900点を取るべく同じく英単語帳を買いました。上の子と一緒に頑張っていきたいと思っています。それからボランティアやプロボノなどを通して業務経験も積んでいきたいなと思っていて、動き始めているところです。

おわりに

渡航して3ヶ月半してやっと駐夫記事を書き始めたのですが、ここまで腰が重かった理由がわかってきました。「駐夫生活は楽だ」みたいなことを言う人もいますがそれは私には当てはまらなく、駐夫生活は中々大変だからです。手を抜けば楽かもしれませんが、子どもや奥さんを家庭から支えることを考えると、はじめのうちはあまり手を抜けるものではなかったようです。

もし何か思い悩んでいる駐夫さんがいらっしゃったら、「自分だけじゃない。仲間がいる」ということを思い出してみてください。

sts@バンコク駐夫(X)